Feelin’ it

皆さんこんにちは。最近ニキビができたMATSUです。

半年前の夏にタイ・バンコクに買い付けに行った時に仕入れて来た”Jean Paul Gaultier“(ゴルチェ)の残り在庫数もわずかになってきました。


ここ数年で爆発的に人気になり、市場の相場も上がってきていてデッドが入手困難になってきているブランドで、探している人の問い合わせが毎日絶えません。

ゴルチェのサングラスはインダストリアルなデザインで、クラシックをベースにアバンギャルドでパンクな要素があり、ゴージャスでエレガントさの中にも荒れたストリートを感じさせるのが魅力的。

音楽で例えるなら、まさに80年代〜90年代のノイズ・ミュージックやインダストリアル・ロックの様な音って感じ。洋服のほうはビジュアル系の人たちに愛用されたのが納得。

日本のアーティストではいち早くBOOWYやTHE ALFEEがステージ衣装やアルバムのジャケットでゴルチェを好んで着ていましたね。

ゴルチェのゴールドを基調にしたサングラスは22金のメッキで金色味が強く、煌びやかでゴージャス。この目立つくらいの成金風のゴールドのサングラスは90年代のHIP HOPアーティストにとっては大好物でした。

1970年代〜80年代の不景気なアメリカで生き抜いた若者は”芸術や音楽で成功する”というアメリカン・ドリームを夢見ていた連中が多かった。ゴールドのロープ・チェーン、ゴールドとダイヤのブリブリな指輪、ゴールドの時計というスタイルは、貧しい環境で育ったアーティストにとっては”成功者”を意味するものでした。

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あのドル箱売れっ子HIP HOPアーティストのJay-Zが96年にリリースした”Feelin’ it”でこのゴルチェの56-6104を着用しています。広いお庭のリッチな豪邸…そして、クルーザーに乗りながらシャンパン片手に取り巻きのギャルを引き連れてラップをしている姿は、まさに成功したドル箱スターの証。

PVはこちら↓


ちなみにこの曲はジャズ・ピアニストのAhmad Jamal(アーマッド・ジャマル)のレコード”Jamal Plays Jamal”(1974年)からの曲”Pastures”のピアノのワンフレーズからサンプリングされています。補足ですが…「サンプリング」とは、いろいろな業界で使われる言葉ですが、音楽においての定義で言うと「過去の曲や音源の一部を引用し、再構築して新たな楽曲を制作する音楽製作法・表現技法。」という事になります。

元ネタはこちら↓

このレコード自体、De La Soulやいろんなアーティストにサンプリングされまくった名盤中の名盤です。

サンプリングやコラージュという表現手法は、単に音楽のいち制作方法のみだけではなく、過去と現在を繋ぎ合わせて、これらを新しい文脈で伝えていくという革新的な表現方法。

クリエイティビティの可能性を追求する者にとってサンプリングは、新しく進化していく時代には必要で、芸術やデザイン、ファッションの世界でも非常に重要な役割です。

ゴルチェが生み出したデザインや発想も、過去と現在を繋ぎ合わせて未来を描き出した革新的なものだったからこそ、様々な人たちに支持されたのでしょう。

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SOLAKZADE

MATSU