CAZZIES

皆さんこんばんは。洋画劇場のMATSUです。

久しぶりに好きな映画のひとつでもある”Wild Style”を見ていたので、この時代にアメリカで流行っていた眼鏡”CAZAL”(カザール)についてフォーカスしたくなりました。

と、その前に”Wild Style”とは1982年にアメリカで製作された映画で、ストリート・カルチャーやヒップホップの黎明期を記録した歴史的な作品。
カザールやストリート・カルチャーを語る上では、この映画は無視できないでしょう。

ただのヒップホップ映画ではなく、アート、音楽、ファッションまでここから新しい文化が始まり、多くに影響をもたらした聖書の様な映画です。

どんな映画かと言うと…

伝説のグラフィティ・アーティストたちによる数々のアートワークはストリート・アートの原点。

バスケットボール・コートでコールド・クラッシュ・ブラザーズとファンタスティック・フリークスのMCバトルとバスケの試合対決は名場面。

“B-BOY”とは”ブレイク・ビーツ”でダンスをするダンサーのこと。ブレイク・ダンスの先駆けでもあるロック・ステディ・クルーの面々が、マイクを握るビジー・ビーのMCで踊る姿は最高にクール。

家のキッチンにセッティングしたターンテーブルでDJプレイしているグランドマスター・フラッシュの神がかった姿と、ブレイクビーツの名曲の数々。
映像はこちら↓

この1980年代のニューヨーク、サウス・ブロンクスで起こった文化で大流行していた眼鏡が”CAZAL”(カザール)であります。

カザールを着けている人の事を皆は”CAZZIES”(カジィー)と呼びました。

その当時の記事を入手して読んでみたら、このカザールをめぐりいろいろな事件が起こっていてその内容にびっくりしました。
当時、西ドイツ製のカザールはブラック・フレームが非常に人気があり、これらの盗難が続出し小売店ではカザールを店頭に置く事を拒否するお店が増えていたようです。

「眼鏡が必要なお客さんはトラブルを恐れて、このブランドのフレームを買う事を恐れている。」と眼鏡店の店主は語っています。


その事件の具体的な内容はというと、

24歳のオーティス・グレゴリーはカザールを盗もうとした犯人の男に抵抗した結果、胸を刺されて死亡。

17歳のウィリアム・サンフォードはカザールをひったくって逃走した犯人を追っかけたら、ピストルで撃たれて死亡。

19歳のジェームス・ハモンドは親戚の所有していたカザールを盗んだ盗まないといった内容で喧嘩になり、腰部を刺されてしまって死亡。


具体的に3件の殺人事件を挙げたけど、警察の調べでは他にも同じような事件が多数起こっていたようです。

アメリカにカザールを輸入していた”Palm Optical”という輸入会社のレニー・フィレッドマン氏は1980年頃からカザールを市場に卸し始め、こんなに人気が出るとは誰もが予知しなかったそうです。

最初はニューヨーク、それからニューアーク、フィラデルフィア、そして人気は全米に広がっていきました。


眼鏡店の店主たちは「なぜこんなに人気が出るのか不思議だ。たかがプラスチック・フレームなのに」と語っていたそうです。


1980年代のアメリカのニューヨークの若者は貧困の中で考えた知恵とアイデアの中から新しい文化を生み出し、それが熱狂的な社会現象になり、その中でカザールの存在も彼らにとって必要不可欠な神聖なファッション・アイテムとなったのでしょう。

Wild Style↓

今でも熱狂的なコレクターが存在するカザール。SOLAKZADEもカザールを数100本所有しています。気になる方はお店に是非お越しください。

SOLAKZADE Onlineにもカザールが登場するかもしれないので、お楽しみに。

それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。(淀川さん)

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