POLITICIAN2の角感と手磨き:Solakzade Original
Solakzade Originalから最近リリースされたPOLITICIAN2ですが、
このモデルを作るとき、どんな所に気を遣って製作してるのか作り手の目線で話します。
なんといってもこの「角感」、メガネ作りにおいて「磨き」と「角感」は、そのフレーム製作の全てと言えるくらい重要なものです。
量産のメガネ作りだと、
「ガラ」と呼ばれるチップの入った樽のような機械でフレームをほとんど磨いてしまってから
最後の仕上げだけを手で磨くのが主流です。
このガラのメリットは均一な磨きができること、手間を減らせること。
荒ガラ、中ガラ、仕上げガラなど、それぞれの樽の中に24時間入れます。
しかし、SOLAKZADEではガラは使ってません。外注してガラに出すこともしません。
フレームの「角感」が落ちてしまうからです。
POLITICIAN2は角感をしっかり残すため、一つ一つの磨きを全てガラを使わずに、「手」でやるしかなく、膨大な時間と手間がかかっています。
糸ノコで切り出して、棒ヤスリで削って、紙ヤスリで表面を整えて、バフをかける、、。
他のモデルでもそうなんですが、Solakzade Originalのセルフレームは、磨きは全て「手」でやっています。
電動機がほとんど使われなかった1940-50年代と同じ作り方です。
1940年代のフランスのフレームは角感がしっかりと残っていますよね。
ガラを使わなかったその当時のフランスと同じ作り方なのです。
光沢を出すためにひたすら磨くのですが、磨くときに角を落とさないように常に気をつける。
バフやヤスリは意識しなければ角なんて一瞬で無くなります。一度落ちた角は再生不可能。
光沢を出していきながら、角感をしっかり残すことで、
このGeo Tortoiseカラーの独特の生々しさと、Politician2の圧倒的な存在感が融合するんです。