日本製眼鏡フレームの95%以上は
福井県鯖江市で作られていますが、残りのフレームは東京で作られています。
鯖江での眼鏡作りは、各パーツごとに作る会社が分かれる分業制です。各デザイン、最低数十枚から数百枚のロットを品質にブレがないように、ハンドメイドと謳っているフレームであっても、工場で人の手によらずに、NCマシンでの切削や、樽を回して磨きをかけ、最後の磨きや調子とり、仕上げは手仕事という工業製品(プロダクト)。
東京での眼鏡作りは、多くの場合、1社で、ときには1本を全て仕上げます。金無垢や鼈甲を専門にする家内制手工業。18Kと鼈甲のコンビフレームなら18Kを作る会社と鼈甲の会社の2社で作り、彫金師や七宝の専門の職人とも連携したりすることも。商品というより作品。工芸(クラフト)です。
鼈甲眼鏡の産地としては、世界でも日本(東京と福井)とフランス(パリとジュラ)が有名で、ほかにヨーロッパのいくつかの国、町でも作られてきましたが、産地というほどの文化は育ちませんでした。フランスの植民地であったベトナムでも作られたそう。
日本の鼈甲眼鏡の製法と、フランスの製法は違いますがこれについてはまた今度、書きます。
そもそも鼈甲は、カリブ海やインド洋の、ターコイズブルーの美しい海に生息するウミガメの一種であるタイマイの甲羅。
たまに勘違いがあるのですが、「柄や色が鼈甲系なだけ」のアセテート、つまりプラスチック(人工の樹脂素材)とは違う、天然の亀の甲羅です。
[日本の鼈甲の歴史]
飛鳥時代、聖徳太子が小野妹子を遣隋使(607-608)として中国(隋)に派遣したところまで遡ります。正倉院にそのとき持ち帰った工芸品が保存されています。
職人の加工技術が向上した江戸時代は、鼈甲で眼鏡が作られるようになり、徳川家康が愛用しました。
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