SOLAKZADEがお客さんにモノを紹介するときに、最も重要視している1つは、「サイズを見立てる」ということ。
サイズを合わせれば、極端に言えばどんなシェイプのフレームも顔に似合わせることができる。
1960年代以前に作られたヴィンテージは全てサイズバリエーションが豊富。
どのモデルも10サイズ、さらに追加でボーイズサイズまでも展開している。
レンズが4サイズ(例えば42/44/46/48)、ブリッジが4サイズ(例えば20/22/24/26)あれば
4 x 4 = 16 のサイズバリエーション。
現行ブランドではこんなサイズ展開ありえない。
99%の現行フレームがワンサイズ展開。
残りの1%もツーサイズ、スリーサイズの展開。
サイズ展開がないから、ワンサイズで大きい顔の人でもかけられることを想定してフレームはデザインされる。
現行ブランドの眼鏡は、大きい顔の人にはちょうど良いが、小顔の人はサイズの大き過ぎるフレームのせいで間が抜けた印象になってしまう。
お客さんそれぞれの顔を見て瞬時にPD(目と目の距離)を1ミリ単位で目測し
それに合わせてフレームのサイズをセレクトして提案する。
ヴィンテージフレームでこれを毎日やってきた僕たちにとって、
自分たちが作るモノには当然のようにサイズバリエーションが必要だった。
今回作ったシルバー925フレームはどのモデルも、
レンズが2サイズ(例えば44/46とか50/52)に、ブリッジサイズが3サイズ(19/22/25)。
2 x 3 = 6 サイズバリエーションの展開。
特にブリッジを3サイズ用意したことでほとんどの顔に対してサイズを合わせに行ける。
MODEL: HEX "BELL-SHAPED VESSEL"(6角形「銅鐸」)Ref.601
SIZE: LENS WIDTH 46mm, BRIDGE (DISTANCE BETWEEN LENSES) 22mm
MATERIAL: SILVER 925 (FRAME), GLASS (LENSES)
MODEL: "KING" OCTAGON(8角形「キングオクタゴン」)Ref.801
SIZE: LENS WIDTH 52mm, BRIDGE (DISTANCE BETWEEN LENSES) 19mm
MATERIAL: SILVER 925 (FRAME), GLASS (LENSES)
MODEL: "DROP" OCTAGON(8角形「ドロップオクタゴン」)Ref.802
SIZE: LENS WIDTH 46mm, BRIDGE (DISTANCE BETWEEN LENSES) 25mm
MATERIAL: SILVER 925 for FRAME, GLASS for LENSES
3年前はそれぞれのお客さんの顔に対してジャストサイズを提案してオススメしていたが、
2年前くらいから僕らの感覚的に、ジャストよりもワンサイズ大きいところが「イイ感じ」になってきた。
「イイ感じ」なサイズ感は、いくつか答えがあり得るが、
「その人のジャストサイズ」は1つしかない。
たとえば、
究極に「クラシックな印象」を作るなら、ジャストサイズに。
少し「余裕」や「可愛さ」を残すなら、ワンサイズ大きめに。
70sな雰囲気を出すなら、ツーサイズ大きくして、薄い(30-40%くらいの)レンズカラーで少し引き締める。
そして、「ギリギリアウト」を狙う上級者向けですが
小さいフレームでレンズを濃くすれば、イカつく仕上がる。
ワンサイズ小さめのサイズで、1800年代の雰囲気を作る。
などなど。
同じデザインでも、サイズで色々と印象の変化を作って遊ぶことができるのです。
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